31

31歳になった。

誕生日の朝、


「今日から31歳」

 

とつぶやいてみた。
身体の中のウロコのような、
内臓の壁面のようなものがぺりぺりと剥がれ、

灰色の塊になって胸の上に落ちた。

 

深呼吸を1回、2回、3回。


フツフツと

おかしさと寂しさと糸井重里

じゃない

あまりお目にかかったことのない感情が湧き上がる。

 

『諦め』

その感情の名前だ。

布団に寝転んだまま、話しかける。



諦めってずいぶんだね。

わたし、年を重ねるの楽しみにしてたつもりなんだけど。

何に対しての諦めなの?

 

そりゃあ、若さとか
「若い女」というステイタスとか、
それによって許されたり、誤魔化したりしている
甘えとか、ズルさとかそういうものだよ。

 

ぐぇぇ、きびしい。

もう無理かな?


無理っていうか、
それを続けてる大人の女ってどう思うの?

 

ダサいね。


そう。ダサい。
だからダサくなるまえにギアチェンジしないと。

 

うーん。
でも諦めってなんか寂しい。

 

バカだね。
諦めるって元々「真理を見極める」って意味だからね。
諦めるから次に進めることってたくさんあるよ。

 

ふーん。

 

無意識に他人基準で生きるのって実はすげぇ危険だよ。

ほんとうに面白くてかっこいいオトナになれるかどうかは

これからが勝負でしょ。

 

なんか。

30歳から数時間しかたってないのに大袈裟だね。

 

うるさいよ。

もういい年こいた大人なんだから

中途半端いってる場合じゃないよ。

 

はい。

 

 

今年もよろしくお願いします。